洗濯機は最低限の生活を送るためには必要な家電です。
家電を買い替えたり、引越しに伴い新調したりする人もいるでしょう。
洗濯機を選ぼうとすると主に「ドラム式洗濯乾燥機」「縦型の洗濯乾燥機」「全自動洗濯機」から選ぶことでしょう。
ドラム式洗濯機は洗濯から乾燥まで全自動でやってくれる時短家電です。非常に便利ですが、意外な落とし穴があったりするものです。
この記事では、編集部がドラム式洗濯機を購入して直面した問題点と、購入前に知っておくべき注意点をお伝えします。
この記事を読んで本当にドラム式洗濯機が必要なのかを検討してみてください。

なんでドラム式洗濯機はダメだったのかしら。時短家電で便利じゃないのかしら?
ドラム式洗濯機で公開した二度と買わない3つの理由
今回、編集部がドラム式洗濯機を購入して後悔したことを紹介します。
乾燥機能への過度な期待と現実のギャップ
多くの人がドラム式洗濯機に期待するのが「洗濯から乾燥までお任せ!」という機能ですよね。
私もその一人でした。しかし、乾燥機能への期待をしすぎていました。
洗濯物がすべて乾燥出来ると思っていましたが、洗濯物の種類や容量の制限があり、思ったより自由に乾燥機能が使えなかったことがギャップを感じてしまいました。
また、特にヒーター乾燥方式の場合、高温で乾燥するため衣類が縮んだり、シワになりやすかったりすることがあります。
「もう干さなくていい!」という期待が大きかった分、現実とのギャップにがっかりしてしまうことが多いかもしれません。
本体価格の高さと修理費用の不安
ドラム式洗濯機は本体価格が縦型洗濯機に比べて値段が高いです。
内部構造が複雑なため、万が一故障した場合の修理費用が高額になるケースが多いです。
頻繁に壊れることはありませんが、万が一故障した時にお金がかかるのは多少リスクになりますね。
保証期間を過ぎてからの故障だと、その費用が家計に重くのしかかり、買い替えを検討せざるを得なくなることもあります。
初期費用だけでなく、将来的な修理費用も視野に入れると、コストパフォーマンスに疑問を感じてしまうことがあります。
購入前にしっかり検討しておくことで、後悔のない洗濯機選びに繋がります。
洗濯槽のニオイやカビ、そしてお手入れの手間
ドラム式洗濯機は、密閉性が高く、乾燥機能を使うことで内部が高温多湿になりがちです。
高温多湿になるとカビや嫌なニオイが発生します。
せっかく洗濯したのに衣類に臭いが移ってしまった…ということもあり得ます。
ドラム式洗濯機は意外とメンテナンスが手間に感じる人が多いかもしれません。
乾燥フィルター、排水フィルター、ドアパッキンなど、お手入れが必要な箇所が多いです。
こまめな掃除を怠ると、ニオイやカビの発生や故障の原因になってしまいます。
最適解は「全自動縦型洗濯機」と「乾太くん」


洗濯と乾燥をしたいのなら「全自動縦型洗濯機」と「乾太くん」が最強のコンビでしょう。
ドラム式洗濯機に比べて縦型洗濯機は洗浄力が強いとされています。子どもがいる家庭の場合、ひどい汚れが出ることが多いため、縦型洗濯機の方がおすすめです。
正直、縦型洗濯機の乾燥機能はあまり期待出来たものではありません。乾燥に関しては「乾太くん」を導入することで解決します。
そのため、洗浄力と乾燥機能の最強を組み合わせた「全自動縦型洗濯機」と「乾太くん」が最適解と考えています。
縦型洗濯機は家計に優しく洗浄力がある
縦型洗濯機はドラム式洗濯機に比べて初期費用が安いです。
ドラム式洗濯機は「10万円~35万円」するのに対して縦型洗濯機は「4万円~13万円」と比較的安く購入することが出来ます。
乾燥機能は「乾太くん」に任せればいいので、乾燥機能が付いていない縦型洗濯機を選ぶことでさらに予算を抑えることが出来ます。
前述したとおり、洗浄力はドラム式洗濯機よりも縦型洗濯機の方が強いとされています。
洗浄力を気にする方なら縦型洗濯機を選ぶのがいいでしょう。
憧れのドラム式洗濯機、現実は・・・?
編集部が使用しているのはPanasonicのななめドラム洗濯乾燥機「NA-LX129DL」です。


実際に使用したレビューをしていきます。
購入者情報 | |
---|---|
家族構成 | 夫婦2人暮らし(子供なし) |
就労状況 | 共働き |
生活スタイル | 平日19時まで仕事し、20時頃帰宅 |
購入商品 | NA-LX129DL |
---|---|
サイズ | 幅:639mm 奥行き:722mm 高さ:1,060mm |
容量 | 洗濯・脱水:12 kg 乾燥:6 kg |
カラー | ホワイト |
- 価格が高い
- 乾燥する衣類が限られ、結局干す物がある
- メンテナンスが意外と面倒
価格が高い
一番気になったことは購入価格が高かったことです。
Panasonicは値下げが出来ないメーカーらしく、どこの家電量販店に行っても価格は同じでした。
購入したモデルの価格は「328,680円 (税込)」一番安いモデルでも「238,590円 (税込)」します。
洗濯機で30万円以上はかなり勇気がいる買い物でした。
故障時には1回数万円かかるというのを聞いて今からビクビクしています。
乾燥する衣類が限られ、結局干す物がある
ドラム式洗濯機は洗濯の容量に対して約半分の容量で乾燥出来ます。
そのため、乾燥の容量で洗濯をするか脱水まで終わったら半分取りだして乾燥させることになります。
意外とこの作業がめんどくさい。楽してドラム式洗濯機を購入したはずが、小さい手間がかかるのがストレスですね。完全にお任せというのは出来ないですね。
乾燥する衣類も限られており、衣類によっては縮んでしまったりすることも。結局、干さなければいけない衣類があります。
全部干す手間は省けたので、楽になったのは間違いないですね。しかも、タオルなんかはふわふわに仕上がって最高です。
メンテナンスが意外と面倒
どの家電でもメンテナンスは必要になりますが、ドラム式洗濯機のメンテナンスは意外と面倒だなと感じています。
乾燥をするたびにホコリが溜まるので、掃除をしなければいけない。週1回排水部分の掃除をしなければいけない。
メーカーごとにメンテナンスの楽さは雲泥の差らしいです。Panasonic製品は比較的、楽ということなので、我慢して使うようにしています。
メンテナンスの手間と干す手間を天秤にかけたらメンテナンスの方が少し楽かなと感じています。
ドラム式洗濯機を二度と買わない理由とは


ドラム式洗濯機はメリットを魅力を感じる方が多いでしょう。
実際に購入して残念だった点がいくつかあります。今回はそんな購入して残念に思った点を紹介します。
メリットだけでなく、デメリットをしっかりと考えて購入をしてください。
乾燥が完璧ではない、結局干し直しが必要になる
洗濯容量12kgに対して乾燥容量は6kgと乾燥機能の容量はだいたい洗濯の半分の容量になっています。
そのため、大量に洗濯をした場合、すすぎが終わったら一度洗濯物を乾燥の規定の量に合わせる必要があります。また、溢れてしまった洗濯物は干す必要があります。
機種にもよると思いますが、乾燥機能を使っても湿っていることがあり、干し直す必要があるそうです。
編集部が使用している「NA-LX129DL」は乾燥後、洗濯物が湿っていることはなく、洗濯+乾燥は3時間で終わります。
衣類が縮む&傷む
乾燥機能を使っていると仕方が無いことですが、衣類によっては縮んでしまうことがあります。
素材によってはワンサイズ以上縮むことも。
乾燥を使うことで衣類が縮むだけでなく、傷むこともあります。大切に来ている衣類は乾燥を控えるようにしましょう。
我が家ではタオルや縮んだり、傷んでも良い衣類だけ乾燥するようにしています。
メンテナンスと掃除が大変
家電はメンテナンスが必要なものです。メンテナンスが少なければ少ないほど嬉しいですよね。その分手間が省けますから。
ドラム式洗濯機の場合、乾燥したごとにホコリを回収しなければいけません。
このホコリ取りを怠ると乾燥時間が長くなったり故障の原因になるため、毎回必ずやらないといけないメンテナンスです。
メーカーによってメンテナンスのやりやすさは雲泥の差らしいので、購入を検討しているならメンテナンスが簡単なメーカーを選ぶのがいいでしょう。
価格が高い&維持費がかかる
ドラム式洗濯機は本体価格が高いです。最低でも10万円高いものなら35万円ほどします。
比較的手間を省ける家電なので、お金で時間を買うと割り切るならいいかもしれません。
しかし、値段だけでみたらやっぱり30万円を超える家電は高いですよね。
ドラム式洗濯機が壊れたときも修理代が高いため、苦労するかもしれません。
ドラム式洗濯機は構造が複雑が故に修理代も高くなります。
サイズが大きい&設置が難しい
ドラム式洗濯機は縦型洗濯機に比べて奥行きがあるので、意外と大きく感じます。
家庭の洗濯機設置場所に入らない家庭があるかもしれません。購入前には必ず設置出来るか寸法を測ってください。
また、ドアの開閉位置が右になるか左になるかでストレスが変わってきます。
ドラム式洗濯機を購入する前は設置場所のサイズの確認と設置後のシミュレーションは必ずしましょう。
購入してから後悔するのは遅いです。30万円と高いお金を出すんですからしっかり検討はするべきでしょう。
それでもドラム式洗濯機を選ぶなら?後悔しないためのチェックポイント


それでもドラム式洗濯機は時短家電で優秀です。
夫婦共働きで時間が足りないからドラム式洗濯機を購入するのは十分にあり得ます。
決して、、ドラム式洗濯機が絶対にダメということではありません。
ドラム式洗濯機を購入を検討しているのなら絶対にチェックしてほしいポイント紹介します。
乾燥の仕方|ヒートポンプ式がオススメ
ドラム式洗濯機の乾燥機能はヒートポンプ式一択です。
乾燥の方法は主に「ヒートポンプ方式」と「ヒーター方式」の2種類があります。
ヒートポンプ方式 | ヒーター方式 | |
---|---|---|
メリット | 低温で乾燥させるため、消費電力が少ない。電気代を抑えられる。 | 省エネ性一般的にヒートポンプ式よりも乾燥時間が短い傾向がある。 | 乾燥時間
低温乾燥のため、衣類へのダメージが少ない。縮みや傷みを抑える。 | 衣類への優しさスイッチを入れてから温風が出るまでの時間が比較的短い。 | 立ち上がりの早さ|
電気代が安いため、長期的に見るとランニングコストを抑えられる。 | ランニングコストヒートポンプ式に比べて構造がシンプルなため、本体価格が比較的安価な場合がある。 | 構造|
デメリット | ヒーター方式に比べて本体価格が高い傾向がある。 | 本体価格高温で乾燥させるため、消費電力が大きい。電気代が高くなりやすい。 | 消費電力
周囲温度が低いと乾燥性能が低下する場合がある。 | 低温に弱い高温乾燥のため、衣類が傷みやすい。縮みやすい素材もある。 | 衣類への負担|
ヒーター方式に比べて構造が複雑なため、故障のリスクがやや高い可能性がある。 | 構造が複雑電気代が高いため、長期的に見るとランニングコストが高くなる。 | ランニングコスト
ヒートポンプ方式は、湿気を含んだ空気を除湿して乾燥させるため、低温で効率的に乾燥でき、衣類へのダメージや縮みが少ないのが特徴です。
ヒーター方式は、ヒーターで温風を送り込んで乾燥させるため、乾燥時間が短く、衣類が傷みやすい場合があります。
総合的に見てもヒートポンプ式がおすすめです。
サイズと扉の開閉方向


そもそも洗濯機が入るかサイズを確認しましょう。
ドラム式洗濯機は奥行がある洗濯機のため、「設置位置に入るのか」「搬入経路(玄関や部屋内の扉)が通過出来る」か確認は必要になります。
事前に搬入経路の扉の幅を測っておくことをおすすめします。
ドラム式洗濯機の場合、扉の開閉位置を選択することが出来ます。
侵入経路と被らないように扉を設置しましょう。
容量は多い方がいい
ドラム式洗濯機の洗濯容量は最大12kg、11kg、7kg等の容量があります。
乾燥容量は洗濯容量の半分になってしまいます。
洗濯回数は少ない方が良いに決まっているので、容量は多く詰め込めた方が良いと思います。
乾燥容量が少ないと洗濯物を干す作業が長くなるので、おすすめするなら容量が多い方がいいと思います。
メンテンナンスのしやすさ


乾燥をすると毎回ホコリを掃除しなければいけません。
ホコリ除去のメンテナンスは意外と面倒くさいです。
他にも排水フィルターの清掃も1週間~2週間に1回程度が目安になります。
メーカーによってメンテナンスしやすさがかなり変わってきます。
せっかく時短家電を購入するのだからメンテナンスも簡単なものを選びたいですよね。
ドラム式洗濯機をおすすめする人
洗浄力、乾燥力の最強は「縦型洗濯機」×「乾太くん」です。
ですが、ドラム式洗濯機は便利な家電です。
機体1つで洗浄と乾燥が出来るのはかなり嬉しいです。縦型洗濯機と乾太くんを置こうとするとどうしてもスペースが必要になります。
よく、ドラム式洗濯機は洗浄力が全くないとか乾燥はダメダメと聞きますが、時代とともに家電製品の能力も進化しています。
家事を極力したくない人
家事を極力減らしたい方はドラム式洗濯機がおすすめです。
ドラム式洗濯機を使えば洗濯物を干す量を減らすことが出来ます。
注意しなければいけないのが、洗濯物を干すのをゼロには出来ません。
ですが、ドラム式洗濯機の力を借りれば洗濯物を干す作業は80%~90%ほど減らすことが出来ます。
節約したい人
ドラム式洗濯機は少ない水で効率的に洗えるのが特徴です。
縦型洗濯機のように水をたっぷりと溜め込む必要がないため、使用する水の量を大幅に削減できます。
初期費用はかかるかもしれませんが、毎日の洗濯でコツコツと節水できれば、水道代の節約につながります。
お金の節約も大事ですが、時間の節約も出来るのがドラム式洗濯機です。
洗濯物を干す時間は1回につき10分から20分くらいかかります。それが5分程度に短縮されたら嬉しくないですか?
お金と時間を節約をしたいのならドラム式洗濯機は導入するべきです。
外に洗濯物を干したくない人
春の時期に外に干すと花粉が付いてしまいますよね。花粉症の人は本当にストレスです。
外に干すのも雨が降っていない日に限られてしまいます。部屋干しをしても部屋干し臭の嫌な臭いが気になることもあります。
ドラム式洗濯機なら、洗濯から乾燥までワンストップで天候に左右されることなく、ボタン一つでふっくらとした仕上がりになります。
しかも、天候に左右されずに済むので好きな時に洗濯が出来るのは本当に嬉しい。
まとめ|ライフスタイルに合った洗濯機選びを


私の経験から言えることは、ドラム式洗濯機が必ずしも万能ではないということです。
ライフスタイルや洗濯物の種類、重視するポイントによって、最適な洗濯機の選択肢は異なります。
「乾燥機能があるから」という安易な理由だけで選んでしまうと、私のように後悔するかもしれません。
ですが、ドラム式洗濯機が全く使えない家電ということではありません。
実際に使用しているなかで不便に思うことがありますが、やっぱり便利です。
洗濯機の購入代金は安いものではありません。しっかり選んで納得して買い物をしましょう。